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緊急排水用サイフォン設置事例

底樋が破損したり、ゴミが詰まった場合、ため池を空にすることはできません。
そこで、堤体にサイフォンを設置して貯水の管理を行うことがあります。
写真の場合、管径Φ100を二本設置しています。
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# by rokyutameike | 2023-07-29 11:36 | 仮設 | Comments(2)

接続水路(河川)の課題

洪水吐の減勢工は1/100洪水量で計画しますが、その下流の接続水路(河川)は1/10~1/50で計画されることが多いようです。
この写真のため池および取付河川も災害復旧が完工したばかりの現場でした。
先日の豪雨(日雨量290.5mm、時間最大雨量75.5mm:アメダスデータ)で取付河川の護岸が滑ってしまいました。
原因は減勢工直下に設置されていた護床工が流され、河床が洗堀されて護岸が滑ったものと推測しました。

洪水吐減勢工、河川護岸ともに基準どうりの設計で問題はないと思いますが、
 ① 減勢工においては副ダム方式の規模拡大で減勢効果を増す
 ② 護床ブロックの規模を大きくする
等の検討が必要だと考えます。

しかし、ため池は農林部、取付水路(河川)は土木部と管轄が異なることがあり調整は難しいようです。

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下流に流された護床ブロック
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# by rokyutameike | 2023-07-29 10:08 | 洪水吐 | Comments(0)

文化財級堤体下流法面

文化財級?の堤体下流法面です。

当池の上流に位置するため池が決壊したため、洪水が堤体を襲い堤頂部を越流しました。
通常ならば決壊するところを下流法面が石張りだったためどうにか決壊被害を免れた池です。
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# by rokyutameike | 2023-07-28 22:22 | 堤体 | Comments(0)

インパクトボックス型減勢工

減勢工の用地が確保できない場合、減勢工が下流水路に直角に交わる場合においてインパクトボックス型の減勢工を用いることがあります。
設計指針では管路放水用の衝撃型減勢工と記載されていますが、急流水路の末端にこの形式を流用しています。
一枚目の写真にあるように維持管理費のため?欠孔部は必要だと考えます。
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# by rokyutameike | 2023-07-24 16:27 | 減勢工 | Comments(2)

ため池廃止事業

ため池廃止事業がこの2、3年各地で事業化されています。
現事業では廃止するため池に洪水調節機能を持たせないため、洪水が直接下流水路に流下することとなります。
下流部の水路能力の検討が必要となります。

直下流部にため池があれば少しはクッション?となるのではないでしょうか。

施工前
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施工後
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# by rokyutameike | 2023-07-16 17:44 | ため池廃止 | Comments(0)